ROBOT魂<SIDE MS> MSN-00100 百式 ver.A.N.I.M.E.のレビューです。
製品情報
- 登場作品:機動戦士Zガンダム
- メーカー:BANDAI SPIRITS(バンダイスピリッツ)
- 発売日:2025年8月
- 商品スペック:ABS、PVC製 全高・約130mm
パッケージ



スタイル

クワトロ・バジーナの愛機『百式』が、
ついにver.A.N.I.M.E.に参戦。
造形は設定画のプロポーションを忠実に再現。
最大の特徴である本体の金色は全塗装で、
各部の色分けも完璧。





(ビーム・ライフルを背部にマウント)
/(写真右)クレイ・バズーカとビーム・ライフルを
同時携行させることも可能。


胸部からバックパックに繋がる
赤色のケーブルの形状は、
設定と異なるアレンジが入っています。

/(写真右)サーベルのグリップは、設定どおりにマウント可能。
サーベルと腰側の基部は凸凹で噛み合うため、しっかり固定できます。
サーベルをマウントする金色のパーツが非常に硬く、
外に引き起こすのに苦労しました。
バックパックやウイング・バインダーが干渉しないように避けてから、
金色のパーツをゆっくり引き起こすと良いです。

同シリーズの「リック・ディアス(クワトロ機)」、
「ガンダムMk-II(エゥーゴ仕様)」と比較。

各種ギミック

ボールジョイント接続で着脱可能。

「ディスプレイ用ジョイント」パーツを股下に接続します。
このパーツがとにかく硬い!
一度装着するとがっちり固定されるため、
外すのにかなり苦労します。
外すときは、ジョイントパーツの基部を
手前に引っぱるしか手段がないため、
根気強く、ゆっくり外します。
武装のマウントギミック

/(写真右)ウイング・バインダーの基部展開時
ビーム・ライフルやクレイ・バズーカをマウントする場合、
ウイング・バインダーの基部を外側に展開します。

/(写真右)ビーム・ライフルは、
「ビーム・ライフル用ジョイント」パーツを
使用してマウント。
ウイング・バインダーを一旦取り外してから、
ビーム・ライフルを装着するとスムーズに行えます。

同時にマウントすることも可能。
頭部のゴーグル換装ギミック

/(写真右)「交換用ゴーグルA」を装着
劇中で印象的な百式のゴーグルの表現は、
額ごとゴーグルパーツを交換することで再現可能。

/(写真右)「交換用ゴーグルB」
ハイザックのシールド装着ギミック

ハイザックのシールドを携行した百式を再現可能。
(写真左)取説では腕部の赤いパーツを取り外すときは、
赤いパーツの下側を押さえると指示があります。
ピンセットなど先の細いもので押さえると、スムーズに行えます。
破損、紛失に注意が必要です。
/(写真右)赤いパーツを取り外すとジョイント部が露出します。

ジョイント接続でしっかり固定されます。
ガンダムMk-IIのシールドは、
ジョイント部の大きさが異なるため、
装着はできませんでした。
バリュート・パック換装ギミック

百式の脚部の蓋を外すことで、
同シリーズ「ジムⅡ(エゥーゴ仕様)~バリュート・パック装備~」に付属する
バリュート・パックの脚部増設バーニアのみ装備可能。
完全な互換性はないため、
百式などのモビルスーツに対応した
バリュート・パックの発売が待たれるところ。

可動

可動範囲が大幅に広がります。
首の可動と組み合わせると、
真上を向かせることが可能。
/(写真右)前屈の可動
45度くらい傾けることができます。

/(写真右)腕部と脚部の可動範囲は広く、
自由にポージングさせることができます。

「ガンダムMk-Ⅱ」などのように
胸部が中央に可動できるギミックはないため、
前方への引き出しは45度程度。

前腕の”ガワラ曲げ”
百式は約45度ほど可動します。
ウイング・バインダーの可動軸は、
適度な”渋み”があるため、
ポーズを保持しやすかったです。

前腕を様々な方向へ可動できます。

接続軸がスライドして引き出す事が可能。

内部のシリンダーが連動して伸縮します。
/(写真右)脛のアンクルガードを動かすと、
つま先を可動できます。


ビーム・ライフルを両手で構えるポーズも再現可能。
エフェクトパーツ




ポーズ集

「ROBOT魂リック・ディアス ver. A.N.I.M.E.」より流用。



劇中シーンを再現する
TVシリーズより


百式初登場。
クワトロ「百式のテストとグラナダの支援だ。目立つ色になったから気をつけろ。」
アポリー「味方に撃たれないためには仕方ないですよ。」
ロベルト「大尉の色は、人気がありますからね。」



クワトロ「あそこに敵っ!」
偵察していた敵機に襲いかかる百式。

劇中で偵察していたのは「ザク強行偵察型」ですが、
ハイザックで代用。

メガ・バズーカ・ランチャーが初登場する印象的なシーン。
劇中では、百式はアーガマ右舷のカタパルトから出撃します。


ジャブロー防衛隊を狙撃する百式


クワトロ「なめるなっ!!」
上空から攻撃できる優位なアッシマーに反撃する百式。
クワトロの”ニュータイプスパーク”が煌めき、
ファーストガンダムのラストシューティングを
彷彿とさせる印象的なシーン。

クワトロ「ええぃっ!!」
コロニーの外壁に生じた穴を塞ぐため”トリモチ”を射出する百式。
トリモチ射出用の手首は付属しないため、
交換用手首でそれらしく。

造反したレコアと対峙するクワトロ。
クワトロ「ならば、せめて私の手で、その業を払わせてもらう!」

クワトロ「G3!ええぃ!恥じることなく毒ガスを使うのか!」
サイド2・13バンチコロニーにG3ガスを取り付ける
ハイザック隊を狙撃する百式。

シロッコ「百式!? シャアめ生きていたか!」
新訳劇場版「Zガンダム〜星を継ぐ者」より

ロザミアのギャプランを狙撃する百式。





バズーカエフェクトは、
「ROBOT魂リック・ディアス ver. A.N.I.M.E.」より流用。


アムロ「確か、シャアと言ったな…。俺は。」
新訳劇場版「ZガンダムⅡ〜恋人たち〜」より

シャア「そうだ。」
ハマーン「ようやく迎えに来ることができた。同道して頂く、シャア。」
新訳劇場版「ZガンダムIII〜星の鼓動は愛〜」より

「ROBOT魂リック・ディアス ver. A.N.I.M.E.」より流用。


総評
クワトロの愛機『百式』がついにver. A.N.I.M.E.版でリブートしました。
これまで数多くの立体化に恵まれてきた百式ですが、本作はその中でも劇中イメージ再現度が最も高い仕上がりでした。
マッシブな上半身とスマートな脚部の絶妙なプロポーション。胴体上部とバックパックを繋ぐ赤色ケーブルの造形は、一部設定と異なる点があるものの、全体の完成度を大きく損なうほどではありません。
本体の金色は全塗装で、塗膜の強さも十分。サーベル持ち替え時などで心配される擦れによる塗装剥がれもなく、安心してポージングを楽しめます。
色味は基本がイエローゴールドで、光の当たり方によっては緑がかった表情も見せるため、好みが分かれるかもしれませんが、高級感を伴った発色は高評価ポイントです。
可動はシリーズの強みをしっかり継承し、劇中の名シーンを手軽に再現可能。
価格は、一昔前のMETAL BUILD並にリッチになりましたが、
「百式といえばこれ!」という決定版的な満足感を与えてくれるアイテムでした。
百式のプレイバリューを広げるメガ・バズーカ・ランチャーもver. A.N.I.M.E.版で欲しいですね。
