20年目の『ガンダムSEED』
前作『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の放送開始が2004年。
20年ぶりの正統続編。
キラの中の人でさえ「(映画化は)完全になくなった」と思っていた今作。
完全新作『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』がついに公開されました。
SNSを封印して公開初日に行ってみた!
物販には、各カウンターの待ち人数は5、6人くらいですんなり。地方だったからか。
劇場限定ガンプラは在庫があるようで次から次へと補充されてました。購入数や鑑賞券を持っている人のみなどの購入制限もありませんでした。この劇場だけかも。
「METAL ROBOT魂 ライジングフリーダムガンダム」も発見。発売初日だったけど、全然売れてなかった。今は入手困難になりつつある。
公開初日の初回上映でしたが、埋まっているのは7割くらいで思ったほど空いてる印象。
『閃光のハサウェイ』の時は満席だったので、『SEED』はそうでもないのかと思いきや。
大ヒット公開中!
公開からわずか3日で観客動員数60万人超。
ガンプラもパンフレットもグッズも売れに売れまくってます。
うちの劇場の閑散具合は何だったのか…。
そしてついに…
ガンダムシリーズ歴代興行収入1位達成!
公開から2週間で観客動員163万人、興行収入26.8億円を記録。
ガンダム映画シリーズの最高興収を42年ぶりに更新しました。
ちなみにガンダムシリーズの興行収入(2023年時点)の上位は
1位『機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙』(1982年公開) 23億1000万円
2位『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(2021年公開) 22億3000万円
長い間、『めぐりあい宇宙』が堅守してきた1位をついに突破しました。
SEED直撃世代のリピーターも多いですね。
(私を含む)古参ガノタは阿鼻叫喚かもしれませんが。
20年の歳月がもたらした福音
当時のガンダムSEED
2002年に制作された『機動戦士ガンダムSEED』は、「21世紀のファーストガンダム」をコンセプトに制作が始まった非宇宙世紀(オルタナティブ)作品。
魅力的なキャラクターで新規ファン層(特に女性ファン)を獲得して大ヒット。円盤もガンプラも売れに売れました。
当時のガンダム市場は停滞していた為、新規ファンを獲得できた『SEED』は、今に続くガンダムシリーズの裾野を広げた、第2のエポックメイキングな作品と言えます。
2004年、『SEED』の大ヒットを受けて
続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』が制作されました。
売り上げとしては一定のヒットはしましたが、作品としては、不完全燃焼な印象でした。
『DESTINY』の主人公がいつの間にかシンからキラに入れ替わったり、
前作『SEED』の焼き回し感が拭えませんでした。
SEEDならではの演出(戦闘バンクや回想シーンの多用、コクピットを貫かれているのにパイロットが生存している、ファーストガンダムMSのオマージュ)には”種アンチ”からの反発に晒されました。
2006年、「ガンダムSEEDの映画化決定」が発表され、続編への期待が高まりましたが、
事実上の制作休止。
キラ・ヤマト役の保志総一朗さんも「当時、映画化は完全になくなったと聞いたこともあった」と述べていたほど。
2006年の映画化決定の一報から18年。
ついに劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』公開されました。
こんな『SEED』を見たかった
SNSを封印して公開初日に鑑賞できたので驚きの連続!
こんな『SEED』を見たかった!
皆がそう感じられる納得の面白さでした。
未熟な主人公への原点回帰 キラ・ヤマト
『SEED FREEDOM』では、デュランダル議長の「人は変わらない」という呪縛がキラに重くのしかかります。デュランダル議長が提唱するデスティニープランを打倒しましたが、キラ自身の力では争いはなくならない無力感に苛まれます。
引用元:西川貴教 with t.komuro – FREEDOM × 『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』 Collaboration Music Video
キラとラクスの関係もいい感じに続いていると思いきや、
ファウンデーションの宰相オルフェとの出会いをきっかけに、ここでも迷いの種が。
自信に満ちた宰相オルフェに「君はラクスに相応しくない」と立場の違いをネタにマウントを取られ、キラはラクスへの想いに迷いが生じます。
オルフェの計略により、オルフェと行動することにならざるを得なかったラクス。
往年の恋愛ドラマのすれ違い!
ラクスを失ったキラは、
「ラクスに裏切られた。(-中略-)(自分一人で背負うのは)君らが弱いから。」とアスランに弱音を吐きます。
『DESTINY』の時のキラは全てを達観しているかのようでした。
だからこそ、『SEED FREEDOM』で、弱いところを生々しく見せるキラが意外でした。
SEEDシリーズの福田己津央監督は、
『SEED FREEDOM』のキラについて、こう述べています。
福田監督「キラは達観したというよりも、疲れちゃっていたので、戻したかったところがありました。普通のノンポリの学生ですからね。」
引用元:MANTANWEB(まんたんウェブ)福田己津央監督インタビュー 劇場版発表から18年 福田監督が込めた思い 「全力を尽くした」
『DESTINY』の頃のキラは、キラ自身のことを振り返る間も無く、平和を乱すもの(もしくは自由を奪うもの)から武力をなくすことに奔走してたのでしょう。
心も成熟した「最強のコーディネーター」であれば、
今回のファウンデーションの事変もキラが全て片付けてしまう『DESTINY』のような展開になっていたでしょう。
”キラは決して最強ではない”
今回の劇場版『SEED FREEDOM』で見せた『SEED』の頃のような弱さは、
原点回帰であり、
キラ自身がまだ未成熟、成長過程であることがわかりました。
そんなキラを修正してくれるのが
アスランの鉄拳制裁ってところがいいですね。
恋愛ドラマだったら立ち直るのに数話はかかるところ。
鉄拳制裁ならすぐ修正できますし、ガンダムの伝統です。
キラに何か物言いできるのは、アスランしかいないし、
今まで散々迷ってきたアスランだからこそ
「みんなを頼れ」という激励も響きます。
やっぱりキラには、アスランがいなきゃだめなんだよね。
愛の合体とラクスの怒り〜ミーティア
引用元:機動戦士ガンダムSEED FREEDOM ©️創通・サンライズ
引用元:機動戦士ガンダムSEED FREEDOM ©️創通・サンライズ
互いの想いを知り、再び結ばれるキラとラクス
プラウドディフェンダーを駆るえちえちパイスーのラクスとキラのストフリ弍式のエンゲージ(=「合体」)は、
まさに二人が「結ばれた」瞬間!
劇場の大スクリーンで圧倒してくれました。
この時に流れたミーティアが最高に良かった!
あの頃の『SEED』に一気に引き戻してくれる熱い展開!
ラクスが放った広範囲のMAP雷撃兵器。
あれって「ラクスの怒り」っていうようです(福田監督談)。
マイティーストフリの額部キャノンは『ZZ』以来の波動砲!
エネルギー動力どうなってんだの何でもありのチートぶりは
まさにスーパーロボットですね。
すっかり立場が逆転したオルフェは動揺しまっくってます。
『SEED』の世界では、どんなに最強の能力を持っていても
心に迷いがある方が負けますから。
最強のコーディネーター アスラン・ザラ
前作『DESTINY』では、オーブとザフト、どちら陣営の主張が正しいか迷いに迷いまくっていたアスラン。
『SEED FREEDOM』では、最後まで迷いのなかったアスランは最強でした。
引用元:西川貴教 with t.komuro – FREEDOM × 『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』 Collaboration Music Video
シュラとアスランの最終決戦
オルフェの精鋭部隊ブラックナイツのシュラは、キラ達の前に立ち塞がる最強の戦士。
シュラはアコード(コーディネイター以上の力を持つように遺伝子を改良された人間で、他人の心を読んだり心を操って幻覚を見せる超常的な力を持つ)の能力を駆使し、「お前の心は見切った」とアスランを圧倒します。
アスランが心を読もうとしているシュラへの対抗策は、
カガリの破廉恥妄想で撹乱作戦!
破廉恥イメージにもろ影響を受けるシュラが可愛くみえる(笑)
騎士道からすれば、まさに外道。根源的な人の本能に勝るものなし。
破廉恥で思わず吹いてしまう最終決戦ってすごくないですか。
しかも対抗策はもう一手。
オーブにいるカガリがキャバリアーでインジャ弍式を遠隔操作していました。
シュラと互角に渡り合えるカガリの操縦技術もすごい。
最強の戦士シュラに対して、
アスランとカガリの二人の力で打倒したところが良かった(メイリンのサポートもあるけど)。
『SEED』だからこそできる絶妙な緊張と緩和。
アスランとカガリが直接接触する場面はありませんでしたが、
エンディングで、二人がハウメアの指輪を見せ合っているところがあって、フォローしていたのも良かった。
報われたもう一人の主人公 シン・アスカ
前作『DESTINY』では、シンは家族を奪った戦争(=フリーダム)を恨み、想い人(=ステラ)はキラに◯される。フリーダムへの復讐を果たしたとおもいきや、パイロットのキラは生きていた。
シンは、最後までデュランダルやレイの言葉を信じて行動したが、アスランたちに否定されました。
最終決戦(メサイア攻防戦)で、シンの駆るディスティニーガンダムは、アスランとの激闘を繰り広げる。戦闘を止めに入った恋人ルナマリアを、シンは撃墜しそうになるほど錯乱していた。信じたものが次々に失われていくことへの不安感に苛まれ、シンの信念は既にぐらついていました。
SEEDに覚醒したアスランにシンは敗れ、戦争は集結。シンもアスランと同様に、前作では迷いに迷いまくって実力を発揮できませんでした。
スペシャルエディションでキラと和解するシンが描かれますが、とにかく報われない主人公でした。
引用元:西川貴教 with t.komuro – FREEDOM × 『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』 Collaboration Music Video
『SEED FREEDOM』では、敬礼を忘れる、ご馳走をもりもり食べる、ルナマリアを驚かそうとして逆に襲われる、ラッキースケベに遭遇する(=ガンダムで◯を掴むの見たことない!)。少年のようなシンが描かれます。前半の重苦しい展開の清涼剤になってくれたのがすごく良かった!
キラがアスランからの鉄拳制裁でボコボコにされてる時も、シンはキラを庇ってアスランを止めようとします。「君らが弱いから。」と言うキラが悪いのに「やめろアスラン!」とアスランを責めるシン。余程、キラのことを慕っている、というよりアスランが余程苦手なんでしょうね。
挙げ句の果てに、キラとアスランから一発ずつ殴られる。かわいそう…だけど、シンのおかげでこのシーンが重くなり過ぎないようになってます。
最終決戦に向かう前、デスティニーガンダムに再会したシンの喜びようといったら。観ている側もテンション揚がります。シンは、そもそもジャスティスのパイロットであることが乗り気ではなかったですしね。
キラから「ミレニアムを頼む」と言われた時のシンの嬉しそうな笑顔が最高でした!
前半の鬱屈した展開から発散されて観ている側も嬉しくなります。
シンは「褒められて伸びる」タイプなんですね。これはアスランからキラへの助言なのでしょう。
アスランはシンの扱い方に知っているけど、アスランでは、シンは全然成長しなかった…(笑)
シンの駆る「デスティニーガンダムSpecⅡ」とブラックナイツとのリベンジ戦。
シンを操ろうとするブラックナイツから、シンを救ったのは、「ステラの闇の力」でした。
もはやギャグの領域でしたが、ステラも再び登場してシンを救済してくれました。
今まで無敵だったブラックナイツも動揺し総崩れ。
ここでシンの実力が発揮されます。「何も考えていない」がシンの本来の実力。いかにもシンらしい特殊能力です。
「本当の分身はこうやるんだ!」
ブラックナイツを次々と撃破していくシンのデスティニーは爽快でした!
ブラックナイツ無双とミレニアム破壊を成し遂げたシンは、
福田監督の前情報のとおり、前作『DESTINY』の鬱積を晴らす大活躍。
観賞後、劇場を後にする人がこのように感想を漏らしているのを耳にしました。
「シンが報われてよかった」
まさにそのとおり。
当時、『DESTINY』を観ていた視聴者が抱いていた。
シンに貼られた「報われない主人公」のレッテルを
20年ぶりの『SEED FREEDOM』で見事に覆してくれました。
旧作のオマージュ
『SEED FREEDOM』では、過去作のロボットアニメのオマージュが散りばめられています。
同じ福田監督作品では、『クロスアンジュ』も挙げられますが、
他にも多数のネタが仕込まれていました。
機動戦士ガンダム(ファーストガンダム)
ラクスとオルフェの「キラキラ」の共感シーンは、『ファーストガンダム』のアムロとララァのニュータイプ共感を現代風にアレンジしたもののようです。
劇中、何度も登場したので観ている側も洗脳されそうになりました。笑
赤いズゴック
オルフェの策略にはまり、絶体絶命のコンパス。窮地を救ったのはアスランの駆るジャスティス…ではなくズゴックでした。
福田監督は、最初はアッガイにしようと検討していたようです。
『ガンダムビルドファイターズ』で「アッガイが可愛い」と大人気になっちゃったので「これは同じ手を使えない」と(笑)、最終的にズゴックに決まりました。
引用元:アニメージュプラス「『ガンダムSEED FREEDOM』【ネタバレ】福田己津央監督が語った脚本・メカ・音楽へのこだわり」
登場の仕方が「赤い彗星」そのもの。しかも中には「ジャスティス」が入っている。2度のサプライズ。『SEED FREEDOM』公開後はズゴックのガンプラが売れに売れてます。
どうやったらズゴックの中にジャスティスが入るのか。SNSでの検証も盛り上がってます。
逆襲のシャア
マイティーストフリとブラックナイトスコード「カルラ」の最終決戦は、互いのドラグーンを使い果たし、チャンバラに持ち込むシーンは、『逆襲のシャア』のνガンダムとサザビーそのものでした。
機甲戦記ドラグナー
ターミナルやオーブ軍が使用していた支援メカ「キャバリアー」は、『機甲戦記ドラグナー』に登場したメカです。
これはもはや、老人ガノタしかわからないネタ。
『機甲戦記ドラグナー』は、1987年にサンライズで制作されたTVシリーズ。
スパロボにも参戦しているので知っている人も多いのでは。
当時は、ポストガンダムと謳ってましたが、週刊少年ジャンプ系やファミコンブーム押され、リアルロボットアニメ自体が既に衰退していた時期。
『機甲戦記ドラグナー』もヒットするまでに至らず。70〜80年代の一大ムーブメントを築いたリアルロボットアニメブームの終焉の作品となりました。
当時、福田監督が『ドラグナー』の演出を担当していました。
劇中のデストロイガンダムを撃墜するシーンは、ドラグナー最終回のオマージュのようです。
愛をテーマにした潔さ
『SEED FREEDOM』のテーマは「愛の物語」そして「資格と価値」でした。
最終的に人を愛するには資格がいるのか、愛される価値とは一体なんぞや、という「資格と価値」というテーマに行き着いて、その辺りを物語のクライマックスで表現してみた感じです。
引用元:アニメージュプラス「『ガンダムSEED FREEDOM』【ネタバレ】福田己津央監督が語った脚本・メカ・音楽へのこだわり」
今までのガンダムシリーズで、ここまで真正面に「愛」や「恋」をテーマにした映像作品はありませんでした。
20年待ち望んだSEEDファンが見たかった「キララク」や「アスカガ」それぞれの「愛のかたち」がエンタメ(娯楽)として見事に描かれていました。
往年のSEEDファンは、やぱり「キララク」や「アスカガ」の色恋が見たいのです。
当時『SEED』シリーズを観たことがある人なら、キャラやメカ、どこかで引っかかるフック(ネタ)が2時間の映像に散りばめられていて、「こんなの見たかったんやろ」という「SEED愛」に満ちた映画でした。情報量が多過ぎて、2度3度と見たくなるのも頷けます。
ヒルダ隊のマーズとヘルベルトは、ブラックナイツの引き立て役として退場するハメになりましたが、キラやラクスなどの主要メンバーの退場劇はありませんでした。
劇場予告では、「闇に堕ちろキラ・ヤマト!」という意味深なキラーワードが出てきたので、SNSでは「キラが闇堕ちするのでは?」との噂も出ましたが、キラの鉄拳制裁ですぐに仲直り。
ガンダムの劇場版のようなスケールの大きい作品になると、どうしても主要人物の退場を劇的に描くいう演出で盛り上げていく手法が多かったと思いますが、随分様変わりしてきました。
『Gガンダム』から30年。多種多様な世界観を許容してきた数々のガンダム作品は、『水星の魔女』のように退場者を出さずにハッピーエンドで幕を閉じるガンダムが生まれ、ファンに支持されるまでに至りました。
もし、『SEED FREEDOM』が『DESTINY』の放送から間がなく公開されていたら、
ここまでの大きな賛辞は起こらなかったかもしれません。
こんなSEED見たかったといった要素や旧作のオマージュを盛り込み、ノスタルジーに浸ることができる。声優さんの演技も当時のままだったことも特筆すべき点です。劇中の舞台は『DESTINY』の2年後ですが、演者としては20年経っているわけですから。
今後もSEEDシリーズが続く理由3選
ガンダムシリーズ最高の興行成績
『SEED FREEDOM』は、ガンダムシリーズ歴代興行収入1位達成し、『機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙』以来42年ぶりに更新しました。
興行収入は30億円を突破し、現在も大ヒット上映中。
SEEDファンの底力はものすごいです。
当時、リアルタイムに『SEED』を視聴していた世代は、現在30代。
親になったSEED世代が、家族二世代で劇場に足を運んだり、友達を誘って鑑賞する方も多いようです。
そして、根強い女性ファン層も多い。
2月9日から始まったラージフォーマットの上映も好調で、リピーターが多く、公開から日を重ねるごとに20代以上の女性鑑賞者の割合も増えているという。
引用元:MANTANWEB(まんたんウェブ)機動戦士ガンダムSEED FREEDOM:ラージフォーマット好調 4人に1人が鑑賞
これをバソナムが放っておくわけがない。
「令和でもSEEDは金になる!」と分かれば商売にするのがバソナム。
きっと、「続編なんとかならんか?」と画策するでしょう。
物語としての余白
SEED世界の物語には、続編を制作できる”余白”が残されています。
フリーダム強奪事件
『SEED FREEDOM』の劇中でも語られていましたが、
劇場版の前日譚「フリーダム強奪事件」が存在します。
『SEED FREEDOM』の舞台挨拶で、福田監督が内容について言及。
本来は、10年程前にOVAで企画が進められ、シナリオも完成していたがお蔵入りとなった。
内容は、ストフリが強奪され、それを救うのがブラックナイツ。アグネスがコンパスに参加することになった経緯。シンが明るくなるまでの経過が描かれます。
ブラックナイツのメンバーも劇場版では、噛ませ犬的な役回りに落ちてしまったので、活躍を期待したいです。
そして、シンが陽キャラになったきっかけを見てみたい。シンは、劇場版で株が爆上がりですから。
平和への道筋が見えないSEED世界
今回のファウンデーション事変はあくまで局地戦でした。
未だ地球=プラント間の亀裂が根強く、ファウンデーションの発起を機にプラント側もクーデターを目論む動きもあり、不安定な情勢であることが描かれました。
物語の根底である争いの火種は残ったまま。自由を掴むための戦いはこれからも続きます。
キラやアスランをはじめ、主要メンバーが皆生存しているのも続編を制作できる大きな要素でしょう。
ただ、マイティーストフリの武力がチート過ぎるところまで行ってしまったので
これ以上の最強MSが想像つかない。
当時のストフリでも最強と思ってましたから。
キラの成長物語
今回の『SEED FREEDOM』では、SEEDの原点回帰ともいえる主人公キラの未熟な一面が描かれました。
ラクスと再び結ばれたキラでしたが、最終決戦はラクス様が凄すぎて、キラが押され気味な印象でした。
『OO(ダブルオー)』の刹那は、最後はメタル化するまでに至りました。
キラが成長した先に何があるのか?
キラとラクスも子供ができるという事実が判明しましたし、
キラとラクスの子供。見てみたいです。
福田監督の動向(2024年2月末時点)
各種メディアでのインタビューで『SEED』の続編制作の質問に対して、福田監督本人は考えていないと回答しています。
最近の福田監督のX(旧Twitter)では、このようなポストが投稿されています。
ラクスのラスクの下にある原稿は…。
フリーダム強奪事件(OVA版)の脚本なのではないでしょうか。
このような”匂わせ”ポストを投稿しています。
何の作品の絵コンテなのかは具体的に言及していませんが、
ポストの内容は『SEED FREEDOM』に関連したものなので、
『SEED』作品(フリーダム強奪事件?)の絵コンテなのではと期待してしまいます。
現時点で次の『SEEDシリーズ』制作を期待するのは時期尚早ですが、
20年ぶりの正統続編『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』は大ヒット公開中です。(2024年2月時点)
今は、この祭りを思いっきり楽しみたいと思います。
500カット以上の本編映像をアップデートした『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM 特別版』の上映第2弾の本編ラストで、新作アニメの特別映像がサプライズ解禁!
SEEDシリーズの新作『SEED FREEDOM ZERO』の制作が、ついに発表されましたl
『FREEDOM ZERO』では、『SEED FREEDOM』の前日譚が描かれるようです。
前日譚ということは、多くのガノタの予想している「フリーダム強奪事件」の映像化である可能性が極めて高いです。
福田監督が語った『FREEDOM ZERO』の制作状況(2024/11/1時点)
- 20年前にシナリオは完成。絵コンテも半分近くできていた
- 『SEED FREEDOM』への繋がりで、“ここはどうなってたの?”という部分を補完する
- アフレコは撮り終わっている
- 20年前はOVAとして企画されていたが、今回どのメディアでリリースするかは現時点では未定
SEEDが盛り上がっている最中に、突然発表された『FREEDOM ZERO』の制作決定。嬉しいサプライズです!こんなに早く続編の制作が実現するとは思っていませんでした。『DESTINY』後のシンが、どうやってキラたちと打ち解けていったのか、新たなMSは登場するのか?『SEED FREEDOM』を補完する物語として、とても楽しみです。気は早いですが、円盤化の際は『SEED FREEDOM 特別版』のエピローグカットをぜひ収録して欲しいです。